「みなさんに喜んでもらえるのが一番のやりがい。我が子のように、とても大切に育てています」
おいしいトマトを長期間栽培するために、種を播いて、接ぎ木を行い、苗を生産します。高度の技術を必要とするため失敗のリスクもあります。
でも、そこまで苦労してこそ自分で育てたトマトだという愛情が生まれるのです。
与える水分量をぎりぎりまで減らすのが大切です。適度なストレスを与えることによって、おいしさに深みが増し、水分の代わりに栄養の詰まったトマトになっています。
■トマトの受粉はマルハナバチが
太陽光や国産米ぬかを利用した還元土壌消毒を実践。ハウスサイドや天窓には防虫ネットを張って害虫の侵入を防いだり、マルハナバチを利用した受粉を行ったりと、出来る限り農薬を使用しない安全な栽培に努めています。
■土耕栽培(左)と水耕栽培
安全に関わる農業の新たな基準となるJGAP認証を取得。延期された東京2020オリンピックでは、選手村で使用される食材の候補となっています。
これからもおいしいトマトを届けていくことで、「農業っていいな、こういう職業に就きたいな」と少しでも多くの人に感じてもらえればと考えています。
そういった一人ひとりの思いが、ゆくゆくは地域の農業の活性化にも生かされていくでしょう
土耕栽培80アールと水耕栽培45アールの計1.25ヘクタール。年間でおよそ250トンのトマトを出荷してます。約20人のスタッフが毎日、心を込めて作業しています。
安全でおいしいトマトを育てることにこだわり、また、地域の子どもたちなどを対象とした職農体験の実施しています。
名称 | 大熊農園 |
---|---|
栽培品目 |
トマトの出荷量は年間を通して約250トン。7月に種をまき、10月から翌年7月まで出荷しています。 |
所在地 |
岐阜県本巣市上保105番地1 [地図] |
毎年6月中旬頃に、地元にある幼稚園の園児と小学校の児童を、それぞれ農園に招待。紙芝居を使って水耕栽培の仕組みをわかりやすく説明してから収穫体験を行っています。
また、大人から子どもまで参加できる本巣市の収穫体験にも協力。平成28年には、地域の子どもたちを対象とした農業体験や食農教育が評価され、「岐阜県地域子ども支援賞」をいただきました。
トマト(ポッポちゃん)狩りをする幼児園児
小学生のポッポちゃん収穫体験
収穫体験をする一般の参加者